ABOUT
神戸工業試験場は、一般財団法人電力中央研究所と余寿命評価ビジネスに関するアライアンス契約を締結いたしました。神戸工業試験場の持つミニチュア試験技術を主体とした要素試験技術と、電力中央研究所の持つ豊富な研究成果に裏打ちされた余寿命評価技術を融合させ、お客様に第三者機関としての立場から、より信頼性の高い余寿命診断を提供できます。火力発電プラントは言うまでもなく、石油精製プラントのFCCなど、高温高圧下で使用される材料の余寿命評価に対応できます。また、余寿命評価には、抜管を基本とする従来法に加え、新たに開発しました、抜管を必要としないミニチュア試験法も積極的に活用してまいります。
MERIT
適正な余寿命評価により、メンテナンスの合理化が図られコスト低減に繋げられます。
材料のばらつきを考慮することで、より正確な余寿命を知ることができます。
『プラント健康診断』は第三者機関の客観的視点で行うことで、より中立性の高い結果を提供します。
NEW METHOD
我が国で利用されている発電プラントや石油化学プラントなどのインフラストラクチャは、その大半が高度経済成長期に新設されたものです。昨今、それらプラントの老朽化が進んでおり、今後10数年はプラント設備の余寿命を正しく評価した上での長寿命化へのニーズが高まってくると予想されています。
余寿命評価には、解析的手法・非破壊的手法・破壊的手法があります。データ精度の観点では、破壊的手法に軍配があがりますが、従来の破壊的余寿命評価では、プラントを停止して配管を裁断することでサンプルを採取し、代替配管部品を溶接して復旧するという長い工期と高額な検査コストが掛かる手法でした。この手法では、プラントの再立上げに多大な時間を要するため、従来工法に変わる評価技術の実用化が強く望まれてきました。
今回、当社が確立したミニチュア試験サービスでは、プラント配管等からのサンプル採取サイズを小さくし、プラントが操業状態のままでも定期検査を行える強みを保有しています。過年に渡る関係諸機関との開発と、データ蓄積・検査実績の積み上げにより、ミニチュア試験(ミニチュアクリープ試験、スモールパンチクリープ試験、ミニチュア疲労試験)の妥当性が確認され、ミニチュア試験サービスの正式提供が開始されました。
SERVICE FLOW
比較的肉厚の薄い部材、例えば蒸発管などに適用される手法です。
お客様と弊社技術者及び電力中央研究所専門家とで、余寿命診断工事の内容についてお打ち合わせを実施し、それを元に仕様書とお見積もりを提示します。
契約が成立しましたら、お客様から抜管材をご支給いただきます。
弊社にて、抜管材から標準クリープ試験片を加工し、クリープ試験を行うなど、各種試験を行います。
試験結果から、電力中央研究所で余寿命評価を行います。
報告書にまとめ、ご報告いたします。
主蒸気管などの肉厚の大きな部材に対して、適用可能な新しい評価手法です。
お客様と弊社技術者及び電力中央研究所専門家とで、余寿命診断工事の内容についてお打ち合わせを実施し、それを元に仕様書とお見積もりを提示します。
契約が成立しましたら、現地事前確認の後、弊社が薄片のサンプリングを行います。
弊社にて、サンプリング片からミニチュア試験片を加工し、試験を行います。
試験結果から、電力中央研究所で余寿命評価を行います。
報告書にまとめ、ご報告いたします。
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